【参加7,755回・売上前年比107.3%】人手をかけずに、館全体を動かした-35周年の全店共通オンラインガチャ
| 業種・業態 | 商業施設(JR静岡駅直結・約75店舗) |
|---|---|
| 目的 | 開業35周年・リニューアル記念キャンペーン/新店の認知・売上向上と、既存店を含めた館全体への効果波及 |
| 実行施策 | 1会計1,500円(税込)以上のお買い上げで1日1回参加できる、全店共通・外れなしのオンラインガチャを11日間実施。中位賞は店頭で引換、下位賞は東海ステーションポイントを付与。 |
| 効果 | 11日間で7,755回参加。館全体の売上は前年同期比107.3%、客数104.7%。 |
| 広告主 | ジェイアール東海静岡開発株式会社 |
この事例の成果

「特設の引換ブースも、専任スタッフも置かずに、館内の全店舗を巻き込む記念キャンペーンはつくれるか」。開業35周年という節目に、6年ぶりの館内抽選会をどう再開するか。その答えが、全店共通のオンラインガチャでした。
ジェイアール東海静岡開発株式会社様は、JR静岡駅直結の商業施設「ASTY静岡」の開業35周年およびリニューアルオープンを記念し、館内全店舗を対象としたオンラインガチャキャンペーンを実施しました。
1会計1,500円(税込)以上のお買い上げで1日1回参加できる「外れなし」の設計。11日間の参加は7,755回にのぼり、キャンペーン期間中の館全体の売上は前年同期比107.3%となりました。
本記事では、〈人手をかけない全館キャンペーンの成立〉と〈付与したポイントの利用促進〉という2つの成果を中心に、企画の裏側をご紹介します。
インタビュー協力
企業名:ジェイアール東海静岡開発株式会社
ご担当者:草野様 原様
対象施設:ASTY静岡
導入背景:6年ぶりの抽選会を、「今の時代に合う形」で復活させたかった
ASTY静岡は、JR静岡駅に直結する約75店舗からなる商業施設です。飲食・物販・サービスと幅広いテナントが入居しています。35周年を迎えるにあたっての狙いは2つ。リニューアルで新しくオープンする店舗の認知と売上を伸ばすことと、その効果を既存店舗にも波及させ、館全体の売上につなげることでした。
――新しくオープンするお店には自然と注目が集まります。その盛り上がりを既存のお店にも広げていくことが大切だと考え、基本的に全店舗を対象にしました。
館内抽選会そのものはコロナ禍前まで毎年実施していたものの、2019年ごろを最後に実施できていませんでした。約6年ぶりの再開にあたって課題となったのが、紙の抽選会の運営負荷です。特設の引換所と専任スタッフが必要でコストがかさむうえ、半券を保管してもらう体験そのものが現在のお客様に合っているのか、という疑問もありました。
当初からオンラインガチャに決めていたわけではなく、謎解きなども含めて比較検討していました。
――一番いいなと思ったのは手軽さです。運営側の我々もノーコードで、感覚的にわかりやすい操作画面でできそうだなと感じました。
もう一つの後押しになったのが、同じJR東海グループでの導入実績でした。社内で新しいサービスを導入する際のハードルを越える材料になりました。

活用の全体像:1会計1,500円以上で1日1回、全店共通の「外れなし」ガチャ
キャンペーンは2026年7月16日から26日までの11日間。対象店舗で1会計1,500円(税込)以上お買い上げのお客様が、レジ周辺の掲示からQRコードを読み取り、その場でガチャに参加できる設計としました。
- 参加条件:1会計1,500円(税込)以上のお買い上げにつき1日1回
- 全店舗共通・外れなし
- 上位賞は専用フォームから応募し後日お届け、中位賞は当選画面を店頭で提示して引換(もぎり機能を活用)
- 下位賞ではJR東海グループ共通の「TOKAI STATION POINT」を付与
――飲食やテイクアウト中心の店舗が多く、1回あたりのお買い上げは1,000円前後になることが多い。そこを「あと100円、あと50円」でもう一品加えていただければ、という狙いです。
「外れなし」も企画の初期に決めた方針でした。35年続けてこられたことへの感謝を伝えるという趣旨から、参加者全員が何かしらの特典を受け取っていただける形にしています。景品は「自分ではなかなか買わない・買えない」かつ「日常で使える」を基準に選定。上位賞には駅前ホテルの食事券やASTY静岡で使える商品券を、中位賞には館内テナントの商品を設定し、引き換えに訪れた店舗での買い回りも狙いました。誰もが飛びつく人気商品を目玉にする案もありましたが、地域とつながる景品で喜んでもらいたいという考えから、静岡に関連した商品を選んでいます。

成果と評価:引換所も専任スタッフも設けずに、全店対象を成立させた
数値的成果
主な成果は以下の通りです。
- 総参加回数:7,755回(11日間)
- 館全体の売上:前年同期比 107.3%/客数:前年同期比 104.7%
当選した景品は各テナントの店頭で受け取る設計としたため、引き換えのたびに館内への来店が生まれる構造になっています。
※対象期間:2026年7月16日〜26日(前年比較対象:2025年7月17日〜27日)。同期間はリニューアルオープンにともなう新店開業も重なっており、本キャンペーン単独の効果を示すものではありません。
運用面での評価
オンラインならではの価値として、ご担当者から最も評価いただいたのが、公開中に参加状況をリアルタイムで確認できる点でした。場所を選ばず数字を追えるため、状況を把握しながら運営を進められます。
――それはとても助かりました!PCやスマートフォンから参加状況をその都度確認できたので、状況を把握しながら進められました。
コスト・運営面での評価:引換所も専任スタッフも設けずに全店対象が成立
特設の引換所や専任スタッフを設けずに全店舗対象の記念キャンペーンを成立させられた点は、コスト面でも運営面でも高い評価につながりました。紙の抽選会で必要だった配布・回収・引き換えの体制を持たずに、館全体を巻き込む企画を実施できています。
館内での広がり:引換店舗からの好意的な声、テナント従業員も参加
景品の引き換えを担当した店舗からは、お客様が楽しみながら景品を受け取っていたという声が寄せられました。テナントの従業員自身も一利用者として参加するなど、館内での盛り上がりが生まれています。
想定外の効果:付与したポイントが、想定以上に「利用」された
付与から2週間以内に、多くのポイントが利用された
キャンペーン終了後の分析で明らかになったのが、参加賞として付与したTOKAI STATION POINTの利用状況でした。
――ポイントを付与したお客様の購買状況を分析すると、かなりの数の方が2週間以内に買い物をされていたんです。想定以上に価値を感じていただけて、普段よりお金を払うという行動につながっていました。
渡して終わりにせず、通年のポイント施策への入り口に
参加賞として少額であっても、このポイントが次の来館・購買のきっかけになっていたことが読み取れました。ASTY静岡ではTOKAI STATION POINTを使ったキャンペーンを通年で実施しており、今回のガチャで付与したポイントが、その入り口として機能した形です。デジタル上でその場で付与できる、オンラインガチャならではの効果といえます。

今後の展望:イベントとASTY静岡をつなぐ〈動線ツール〉として
今後は、館内外で開催するイベントと組み合わせた活用が検討されています。
――イベントにお越しいただいた方に、どうASTY静岡へ足を運んでいただくかが課題でした。「せっかくだから寄って買い物・食事をしようか」となる動線を作るツールとして活用していきたいです。
あわせて、ガチャ以外の診断・クイズなどのコンテンツ活用も視野に入れています。企画の目的や時期に応じてさまざまなコンテンツを使い分けることで、継続的に来館者が楽しめる施策につなげていく考えです。少人数の体制で企画を運営するなか、社内だけでは出てこない観点を取り入れられることも、施策の精度を高めるうえで役立っているといいます。
まとめ:人手をかけずに、館全体が動いた
特設の引換所も専任スタッフも設けずに、6年ぶりの館内抽選会を全店共通の企画として成立させられたことは、記念キャンペーンが「体制を整えてから実施するもの」ではなく、いまある店舗とお客様のスマートフォンだけで成立しうることを示しています。
さらに、参加賞として付与したポイントは失効せずに使われ、次の来館・購買のきっかけになりました。景品を渡して終わりにせず、通年のポイント施策へつなげる導線として機能した点も、デジタルで実施できたからこその成果です。
「館内の全店舗を巻き込む企画にしたい」「紙の抽選会の運営コストを下げたい」――そんな課題をお持ちなら、「クロワッサンの体験設計」が力になれるかもしれません。御社での活用イメージを、まずはお気軽にご相談ください。
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- 社名・学校名
- ジェイアール東海静岡開発株式会社
- 所在地
- 静岡県静岡市葵区黒金町29番地
- 事業概要
- 静岡県内のJR駅に併設する商業施設「ASTY」の運営/鉄道高架下用地の活用(JR東海グループ)