キャンペーンを「資産」に変える。──ガチャの結果をWebhookで顧客DBへ流したD2Cの設計
| 業種・業態 | 健康食品D2C(機能性表示食品の通信販売) |
|---|---|
| 目的 | 購入者のLINE友だち登録獲得/LINE内でのまとめ買い定期コースへの引き上げ |
| 実行施策 | 購入から3日後、LINE未連携の購入者だけにSMSを配信。「クロワッサン」のガチャをLINEログイン必須で設置し、Webhook機能で「会員ID・当落結果・LINEのユニークID」を自社ECの顧客データへ自動連携。 |
| 効果 | 約3ヶ月半にわたりトラブルなく継続稼働。ガチャ利用1,067回、953人分の「会員ID×当落結果×LINEのユニークID」が自社ECの顧客データとして蓄積される状態を構築。 |
| 広告主 | 株式会社ロカボワークス(ブランド:Lifewell) |
この事例の成果
「購入してくれたお客様の電話番号は持っている。けれど、LINEではつながれていない」──D2C事業者の多くが抱えるこの断絶を、どう埋めるか。株式会社ロカボワークス様が選んだ答えは、Amazonギフト券が当たるガチャでした。
同社は健康食品ブランド「Lifewell」を展開し、広告経由での新規獲得は順調に回っていました。課題は購入後です。定期コースの引き上げはLINE経由での成功率が高いというデータがあり、まずLINEでつながる必要がありました。
キャンペーンは、終わった瞬間にゼロに戻る──そういわれることがあります。盛り上がりは残っても、「誰が参加し、何を受け取ったのか」が自社に残らないからです。同社が取り組んだのは、その一歩先でした。Webhookという自動連携の仕組みを活用してガチャの結果を自社ECの顧客データに蓄積する設計とし、施策が終わってもデータが資産として残る状態をつくりました。
本記事では、〈SMSからLINEへの導線設計〉と〈Webhookによる自社ECへのデータ連携〉という2つの取り組みを中心に、企画の裏側と、そこから見えてきた次の一手をご紹介します。

インタビュー協力
企業名:株式会社ロカボワークス
ご担当者:通販事業部 井手 智仁 様
対象ブランド:Lifewell(ライフウェル)
導入背景:LINEでつながらなければ、引き上げのシナリオが始まらなかった
尿酸値・脂肪ケアの機能性表示食品「尿酸と脂肪のダブルバスター」、眼と認知機能に着目した「アイムエイド」などを展開するD2Cブランド、「Lifewell」。広告経由での新規獲得は回っていました。課題は、その後です。
――私たちが重視しているのは、LINE内でのアップセルです。すでに定期コースをご利用中のお客様に、まとめ買いの定期コースへ切り替えていただく。この引き上げが経営指標として大きく、しかもLINE経由だと成功する割合が明らかに高いんです。
同社にとってLINE友だち登録は、目的ではなく前提条件でした。LINEに来てもらわなければ、引き上げのシナリオそのものが走りません。一方、手元にあったのは購入者の電話番号です。SMSであれば届く。ならばSMSからLINEへ橋を架ければいい──それが出発点でした。
求めていたのは「思わず反応してしまう」コンテンツだった
ただし「LINEに登録してください」と送るだけでは人は動きません。同社が「クロワッサン」の導入を検討した際に挙げていたのは、「反応率を上げるために、面白いコンテンツが欲しい」という要望でした。診断やガチャといった体験型のコンテンツを使いたい――出発点は、そこにありました。
活用の全体像:SMSから始まり、ガチャを経て、自社ECに戻ってくる
同社の設計は、次の流れで構成されています。
- 配信対象:「広告経由で購入」「購入後3日経過」「LINE未連携」の3条件に合致する方のみ
- 配信手段:ECカート「ecforce」のMAツールからSMSを配信
- SMS文面:「販売数750,000袋突破記念」「ご購入者様限定」「Amazonギフト券1,000円分が当たる」
- リンク設計:SMS内のURLに、お客様固有の会員IDをパラメータとして付与
- ガチャ:LINEログインを必須に設定(回すこと=友だち登録)
- データ連携:Webhookで「会員ID・当落結果・LINEのユニークID」を自動送信
- 蓄積:自社側で受け取り「ecforce」へ登録。「誰が参加し、当たったか外れたか」が顧客データとして残る
送られたデータを同社側でいったん受け、「ecforce」のAPI仕様に合わせて整形し、顧客情報として登録。これにより、「このお客様が参加し、当選した/落選した」という記録が、EC上の顧客データとして残ります。

配信対象を絞ったから、友だちは純増になる
すでにLINEでつながっている方は配信対象から外れています。そのため、ガチャ経由で獲得した友だちはそのまま純増になります。
――配信対象をLINE未連携の方に絞っているので、友だち登録は純粋に積み上がっていきます。
この設計を支えた、「クロワッサン」の仕組み
ガチャがつくれるツールは数多くあります。しかし同社の設計が成立したのは、ガチャが「回された結果を外へ渡せる」状態になっていたからでした。
- ガチャのURLに付与した会員IDが、参加時にそのまま保持される
- LINEログインを必須にすることで、友だち登録と同時にLINEのユニークIDを取得できる
- Webhook連携により、これらがガチャの結果とセットで外部へ送信される
つまり「会員ID」「ガチャの結果」「LINEのユニークID」の3つが、ガチャを1回回すだけで同時に揃う。この3点セットが揃うからこそ、自社ECの顧客データに戻すという発想が成立しました。
Webhookとは:ツール内で特定の動作が起きた瞬間に、その情報を指定した外部システムへ自動送信する仕組み。定期的にデータを取りに行く必要がなく、リアルタイムで連携できます。「クロワッサン」では、送信先の指定を管理画面上から行えます。

成果と評価:3ヶ月半、止まらずに回り続けている
数値的成果
- 自社ECに蓄積された顧客データ:953人分
- 総ガチャ利用回数:1,067回
- 稼働状況:2026年5月18日の本格稼働以降、約3ヶ月半にわたり大きなトラブルなく継続
※対象期間:2026年5月1日〜8月6日(テスト期間を除く)。953人は重複を除いたユニークユーザーの実数です。
ここでいう953人とは、単なるガチャの参加者数ではありません。「会員ID」「ガチャの結果」「LINEのユニークID」の3点が紐づいた状態で、自社ECの顧客データとして蓄積された人数です。いずれもLINE未連携だった購入者であり、これまで社内に存在しなかったデータが積み上がったことになります。
――LINE登録は着実に増えています。施策を打たなかった場合と比べれば、反応はしっかり取れているという実感があります。

運用面での評価:手を動かすのは、当選者への景品送付だけ
SMSの配信条件、ガチャ、Webhook送信、自社ECの顧客データへの登録まで、日々の運用で人が介在する工程はありません。手作業が残るのは、当選された方へAmazonギフト券のコードをSMSで送る場面のみです。
当選者は期間を通じて限られた人数のため、運用負荷は「当たった方にお送りする」一点に集約されています。システム面の不具合による離脱も確認されていません。
構築面での実際:工数がかかったのは「受け取る側」だった
ガチャの制作、LINE連携、Webhookの送信設定といった「クロワッサン」側の作業は、管理画面上の設定で進められます。時間を要したのは、送られてきたデータを受け取り、「ecforce」のAPI仕様に合わせて整形する自社側の設計でした。
――Webhookで受け取ったデータを一度こちらで受け止めて、「ecforce」のAPIに合う形へ整える。その設計部分には、少し時間をいただきました。
裏を返せば、APIが開放されているECカートを利用していれば、同じ設計の再現が可能です。「ecforce」はAPI連携キーを開放しており、それが今回の連携の前提になっています。
そして一度組み上がった仕組みは、そのまま次の施策の土台になります。同社はすでに、蓄積されたデータを前提とした次の一手に着手しはじめています。

今後の展望:「全員に何かが当たる」設計と、蓄積データの活用へ
現在検討されているのが、外れをなくす設計への切り替えです。同社は定期コースの利用者が中心のため、都度購入向けの割引クーポンよりも、次回定期コースに使えるポイントのほうが適していると考えています。
――ポイントであれば、全員に当たる形で試してみるのもいいなと、お話を伺って思いました。
外れをなくすことは、もう一度引く理由にも、LINE連携のひと手間を越えてもらう後押しにもなります。結果画面の設計を変えるだけで対応できるため、着手のハードルも高くありません。
さらに中長期では、Webhookで蓄積した参加者の属性データを、次回配信の出し分けに活用することも検討しています。データを戻す仕組みを先につくったからこそ単発のキャンペーンで終わらず、次の一手を組み立てることのできる設計となりました。

まとめ:〈面白いコンテンツ〉を探していたら、〈資産として残るデータ〉が手に入った
出発点は「反応率を上げる、面白いコンテンツが欲しい」でした。しかしロカボワークス様は、そこで止まりませんでした。「誰が何を当てたか」を自社の顧客データに戻すところまでを設計したことで、施策が一過性で終わらず、次の打ち手の材料になっています。
キャンペーンは、終わった瞬間にゼロに戻る――多くの施策がそうなるなかで、同社の取り組みは資産として残りました。それを可能にしたのが、ガチャの結果を外部システムへ自動で送り出せる「クロワッサン」のWebhook連携です。「誰が回して、何が当たったか」を自社の顧客データに戻すところまでを、ひとつの流れとして設計できます。
「キャンペーンが盛り上がってもそこで終わってしまう」「参加者のデータが自社に残らない」――そんな課題をお持ちなら、「クロワッサン」のデータ連携が力になれるかもしれません。御社での活用イメージを、まずはお気軽にご相談ください。
クロワッサンの詳細・お問い合わせはこちら
https://lp.croissant.buzz/contact/
- 社名・学校名
- 株式会社ロカボワークス
ブランド名 Lifewell(ライフウェル)
- 所在地
- 〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南1-2-2 5F
- 公式サイト
- https://lifewell.co.jp/
- 事業概要
- 機能性表示食品を中心とした健康食品の企画・通信販売