能・狂言の魅力をデータで紡ぐ【全世代対応】 ──国立能楽堂が挑む、観客参加型の文化DX
| 業種・業態 | 文化施設(劇場/伝統芸能) |
|---|---|
| 目的 | アンケート回収率UP/回答漏れ防止/外国人来場者対応/高齢層の参加促進/集計工数削減 |
| 実行施策 | オンラインアンケート×ガチャ施策(クロワッサン) |
| 効果 | 回答率 約1.5倍、自由記述増、外国人回答増、集計工数ゼロ運用、高齢層もスムーズに参加 |
| 広告主 | 独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂 |
能・狂言の上演を通して日本の伝統文化を発信する国立能楽堂。
来場者アンケートを「誰でも使えるデジタル体験」へ進化させた結果、
アンケート回答率は約1.5倍(21.7%→31.7%)に向上。
さらに、自由記述が増え、外国人来場者の回答も増加。
高齢層からも「思ったより簡単」「これならできる」と好評で、
世代を問わず声を集める仕組みが実現した。
インタビュー協力
企業名:独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂
担当者名:営業課 高根佳子 様
公式サイト:https://www.ntj.jac.go.jp/nou/
導入背景
国立能楽堂は、能・狂言の公演を通じて伝統芸能の継承と普及を担う文化施設。
青少年向けの能楽鑑賞教室や外国人向けの「Discover Noh & Kyogen」など、幅広い層への文化発信を行っている。
一方で、公演後に実施するアンケートは、これまで紙または字幕装置での運用が中心。
そのため、回収率の低さ、自由記述の少なさ、手作業による集計負荷が課題となっていた。
「終演後にしか表示できない字幕装置では回答のタイミングが限られ、紙の場合は未回答や手集計の負担が大きく、正確なデータを取るのが難しかったんです。」(高根様)

活用の全体像
展示会「販促EXPO」でクロワッサンを知り、来場者が楽しく回答できるアンケート体験を目指して導入を決定。
アンケートは、公演の場内アナウンスで周知し、正面玄関・ロビー掲示・配布資料など、複数導線にQRコードを設置。
さらに客席の字幕装置にも案内を表示し、参加率を高めた。
訪問数を絞り、英語併記を加えることで外個人来場者にも配慮。
「『短時間で終わる』『参加者には景品が当たる』とアナウンスしたところ、多くの方が興味を持って参加してくれました。」(高根様)

数値的成果
- アンケート回答率:約1.5倍に向上(21.7%→31.7%)
- 紙実施との比較でも微増(49.5%→50.4%)
- 外国人来場者の回答率:約1割増加
- 自由記述回答が増え、内容も具体化
- 集計工数ゼロ化(紙の仕分け・入力に2〜3時間→不要)
「英語併記で海外のお客様も参加しやすくなり、1ページ内で全設問を見渡せる構成も好評でした。」(高根様)
◆現場スタッフの工夫と、裏側にあった課題解消
導入前、国立能楽堂では紙アンケートの手入力作業がスタッフの大きな負担となっていた。
熱量のある自由記述ほど文字がびっしりと書かれており、1枚ずつPCに打ち込む作業は膨大。
特に英語回答では、文字の崩れや表記ゆれのために「どの国の方か分からない」といったケースも多かったという。
「熱心に書いてくださるお客様ほど、読み取りや入力に時間がかかってしまうのが悩みでした。
クロワッサン導入後は自動でデータ化されるので、集計作業が格段に楽になりました。」(高根様)
さらに、オンライン化によって「集計→分析」までのフローが可視化され、
スタッフ同士の情報共有もスムーズに。結果の確認や報告までのスピードも向上した。
また、スマートフォンが苦手な高齢層でも参加しやすいUI設計により、
スタッフが丁寧にサポートすることで多くの方が実際にアンケートを体験。
「今回のアンケートでQRコードの読み取り方を覚えた」という声も多く寄せられた。
「最初は『自分には難しい』とおっしゃっていた方も、
いざやってみると『これならできる』と笑顔で回答してくださったのが印象的でした。」(高根様)
◆社内評価
- 公演内容やプログラムの改善につながる自由記述が多数寄せられた
- 回答データを自動集計でき、通常業務を圧迫せずに分析が可能に
- リピーター層のデジタル参加率が上昇
- 「1等が当たるまでチャレンジする」ファンも現れ、アンケートが参加型イベントに
コメント
「アンケートとガチャを組み合わせることで、来場者と交流しながら対応することができた。」
想定外の効果
- QRコードの読み取り方を学ぶ高齢層も多く、デジタルリテラシー向上に寄与
- 景品を複数種類にすることでコンプリートする楽しみが生まれ、リピーターのモチベーションが上昇
- 紙アンケートに必要だった印刷やペンの設置などの準備が不要に
今後の展望
「今回の公演アンケートをベースに、『おすすめ公演診断』や『クイズ形式』など、楽しみながら能楽に触れられる企画にも挑戦したいと思っています。」(高根様)
まとめ
独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂様にとって、クロワッサンは今や
「観客の声を楽しみながら集める、文化体験の新しい可能性」。
- アンケート回答率 約1.5倍で来場者の声を広く可視化
- 回答漏れゼロ&自由記述増で「質と量」の両立
- 外国人回答率UPで国際文化交流にも貢献
- 高齢層にもやさしい操作性で全世代の参加を促進
- 集計工数ゼロ運用で現場の負担を大幅軽減
▶「アンケートの新スタンダード」に、クロワッサンを取り入れてみませんか?
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- 社名・学校名
- 独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂
- 所在地
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目18−1
- 事業概要
- 能・狂言の公演開催、伝統芸能の普及・国際文化交流の推進